2026.10.22
男の日傘、きっかけは「暑いから」。東京の調査から見える変化
美容を頑張る道具と構えず、持ち歩ける日陰として。東京の調査を入り口に、大きさと持ち出しやすさから一本を考えます。
情報確認:2026-10-22

日傘に興味はあるけれど、「日焼けを気にしていると思われるかな」と少し照れる。そんなときは、もっと単純に考えてもよさそうです。暑いから差す。東京都が2025年に行った調査でも、日傘を使い始めたきっかけの一番手は暑さ対策でした。
日焼けを防ぐだけでなく、持ち歩ける日陰に
東京都環境局が公表した調査は、東京アプリを使う8,353人が回答したもの。調査期間は2025年9月10~23日で、東京に住む・通う人の回答です。2026年の全国の利用率を示す数字ではありません。
この調査では、男性回答者4,251人の44%が、その夏に日傘を使っていると回答。日傘を使う男性1,856人のうち44%は、その年から使い始めた人でした。同じ44%でも、前者は男性回答者全体、後者は使っている男性の中の話です。
男性回答者のうち
その夏に日傘を使っていた人
日傘を使う男性のうち
その年に使い始めた人
左の対象は男性4,251人、右は日傘利用男性1,856人。東京都の資料を基に編集部作成。割合は原資料の表記どおりです。
全体の利用開始のきっかけでは、暑さ対策が83%で最多。ここが面白いところです。日傘は「美容を頑張る道具」と構えず、持ち歩ける日陰として選んでもいい。 日焼けを気にするかどうかだけでなく、暑い道を少しでも快適に歩きたい。その気持ちも、ちゃんと入口になっています。
通勤の10分と、休日の散歩では欲しい一本が違う
駅まで毎朝持ち歩くなら、かばんに収まる長さや重さを先に見たいところです。畳めば小さくても、開くのが面倒だと出番が減るかもしれません。お店で試せるなら、普段の荷物を持ったまま開閉できるかを確認します。
長い散歩に使うなら、顔だけでなく肩まわりまでどのくらい入るかも気になります。広い傘は頼もしくても、混んだ歩道では持ちにくい。私なら、日陰の大きさと、毎日持ち出せる軽さの釣り合いを見たいです。大きくて頼もしくても、重くて玄関に置いたままになったら惜しい。通勤用と散歩用で欲しい一本が違うのは、そこなんですね。
| よく使う場面 | 先に比べたいこと |
|---|---|
| 駅までの通勤 | かばんに入る長さ・重さ、出し入れの手間 |
| 長めの散歩 | 差したときの広さと、持ち続けやすさ |
| 雨の日にも使う | 晴雨兼用の表示、濡れた後の収納と乾かし方 |
「遮光」と「UVカット」、両方書いてあるのはなぜ?
東京都の対策案内が挙げる機能は、光を遮る「遮光」、熱を遮る「遮熱」、紫外線を遮る「UVカット」。似ていますが、見ているものが違います。まぶしさ、暑さ、日焼けのどれが気になるかで、読む表示も変わります。
ただし、生地に高いUVカット率が表示されていても、全身に届く紫外線を同じ割合で減らせる意味ではありません。環境省の解説にも、日傘では地面からの反射や周囲から届く紫外線まで全部防げないとあります。首や腕など、外に出るところには衣服や日焼け止めも組み合わせます。
暑い日は、傘があるから頑張って歩く、とはしないこと。涼しい場所で休むことも大切です。初めてなら、まずは駅までの短い移動で使ってみるのもよさそうです。機能を見たら、最後は好きな色柄も。晴れた日に持ち出したくなる一本なら、選ぶ時間もちょっと楽しくなります。
参照した資料
確認日:2026年10月22日。資料の日付は以下に記載しています。
- 東京都「日傘利用に関する8,353人都民アンケート調査」2025年の公表資料/調査9月10~23日
- 東京都「熱中症対策を知ろう」ページ公表日記載なし/参照は外出時の対策
- 厚生労働省「熱中症を防ぎましょう」ページ公表日記載なし
- 環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」2020年3月改訂/第3章31ページ